ビジネスパーソンを育てる

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産業の基盤を支える現地のスタッフとして

活躍できる人材を育てる

カンボジアのIT人材育成の強化を目指して、2018年1月からJICAの草の根技術協力事業「地方経済の活性化に必要なIT基礎能力取得と認定のための研修支援事業」として、カンボジアの郵電省情報通信技術研修所(以下NIPTICT)と共に研修を実施しています。2020年1月以降には新型コロナウイルスの蔓延により対面研修が困難になったため、Elearning教材を開発、対面とオンライン研修のハイブリット式で実施しています。

活動概要

【支援開始】2017年〜

【事業目標】地方経済活性化のためにIT人材を育成する

【対象者】学生、社会人(公務員含む)

【対象地域】プノンペン市、バッタンバン州、スバイリエン州

活動の背景

カンボジアは順調な経済成長を遂げていますが、一方で都市部と地方との格差拡大が社会問題となっています。

その一因が地方での技術人材の不足であり、なかでもIT人材の育成が進んでいません

また2023年からは小学校でもプログラミングが必修科目となり、今後教師のITスキルの向上も必要となります。

活動の実績

活動の内容

この事業は、日本にある情報処理技術者試験の内3種類(ITパスポート・基礎技術者・応用技術者)の試験と類似に試験をカンボジアに導入しようとする試みで、大きく3つの段階に区分されています。

第1段階は、試験対策研修のための講師の育成です。第2段階は、育成された講師による学生や社会人に対する試験対策研修と模試試験の実施です。第3段階は、模試試験の合格者をカンボジアの国内企業や日系企業に紹介する仕組みを作ることです。

本プロジェクトは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が著作権を有する英文教材とそれをクメール語に翻訳した教材を活用し、対面研修により実施していましたが、 2020 年 1 月以降新コロナウイルス蔓延により対面研修の実施が不可能となったため、Elearning教材開発し、オンラインによる研修の実施に切り替えました。

NIPTICTとともに、本教材を使用して 3 回のオンライン公務員研修を実施し、オンライン一般研修(学生・社会人対象)はバッタンバン大学とスバイリエン大学において其々実施しました。研修後の修了試験(能力測定試験)の結果をみると、公務員および社会人・学生共に、対面研修と同様の学習効果があることが確認され、バッタンバン大学およびスバイリエン大学からはオンライン研修の継続実施について強い要請が寄せられています。

今後も地方における IT 関連の基礎知識を有する人材を育成するために、オンライン研修を実施し、研修終了後に実施する能力測定試験結果の成績優秀者に対し、ベトナム国ホーチミン市で年 2 回実施されるアジア共通統一試験を受験する機会を創出します。

受益者の声

スバイリエン大学 科学技術学部 学生

このIT一般研修では日本でも通用するITの基礎知識を学べることを知り受講を決めました。大学ではITを専攻していますが、この研修を受講したおかげでITスキルの復習に役立ったのはもちろんのこと、経営戦略やマネジメントの手法についても学ぶことができました。ITに関するビジネスを行っている企業や機関で働くための基礎力を身につけることができる素晴らしいコースだと思います。