設立者メッセージ
真の教育こそが人生を豊かにし
国の発展のためには不可欠
公益財団法人CIESF(以下シーセフ)の創設者で理事長をしております、大久保秀夫です。
シーセフは2008年に一般財団法人カンボジア国際教育支援基金として設立され、カンボジアの教育支援事業からスタートしました。皆さまは、カンボジアがどのようなところかご存じでしょうか。首都のプノンペンの街なかには高価な車が走り、ほとんどの人が携帯電話をもち、シェムリアップのアンコールワットには観光客がたくさん訪れ、豪華なホテルも建っています。
しかし、カンボジアの不幸な歴史が今なお暗い影を落としています。
カンボジアでは、1975年から約4年間の間に、教育者をはじめとした知識層が虐殺され、学校も廃止となりました。教育というものが一度完全に失われ、立て直しを行っている今でもまだ問題が山積みとなっています。
教育の現場で起こっていることを知った時に、この現状を変えるために何かしたいという強い思いが湧き起りました。
学校を建設している団体はたくさんあります。ただ、その中で行われている教育レベルの低さや、基礎教育の欠如の改善に対する支援はほとんど行われていないのです。
真の教育こそが人生を豊かにし、国の発展のためには不可欠だと考え、この団体を設立しました。
日本は戦後70年が経ち、先進国となり教育を受けることが当たり前となっています。
私たちが当たり前と思っている教育を望んでいるカンボジアの子どもたちが、希望をもち、よりよい教育を受けることができる社会をつくることが、私たちのすべきことではないでしょうか。
シーセフはこれからも各国政府からのニーズに応える形で支援事業を行って参りたいと考えております。
公益財団法人CIESF
理事長 大久保 秀夫