体制変更と今後の運営について
これまでCLAは、授業料は完全無償、教科書・文房具・給食費・バス代などは保護者の実費負担、人件費・学校設備・iPad・修繕費などは支援者様からのご寄付(クラウドファンディングを含む)によって運営されてきました。
保護者の方に実費をご負担いただいているのは、「常に支援があることを前提とするのではなく、自立につながる関わりを大切にしたい」と考えているからです。
この小さな負担を通して、「自分たちで課題を乗り越える力がある」ことを自ら証明し、自立への確かな一歩を踏み出すことができます。
そしてこの仕組みこそが、私たちの最終的な目標である 「カンボジアにおける持続可能な学校づくり」 の実現を支える要となるのです。
しかし、カンボジア国内の教育政策や外務省からの指導により、これまでの運営形態を継続することが難しくなりました。
具体的には、「NGOが運営する学校では、教科書などに関して保護者から実費を徴収してはならない」との指摘がありました。
この方針により、今後はすべての費用を寄付だけでまかなわなければならず、従来の形での運営を続けることが困難となってしまいました。そこでCLAは、NGOとしての枠組みから独立し、インターナショナルスクールとして新たなスタートを切ることを決断しました。
費用と自立運営について
●現在在籍している園児・児童・生徒には、これまで通り授業料は無償です。一方で、今後の新入生に対しては、段階的に授業料を有償化していく方針です。
※JICLAでは授業料を、カンボジア国内にあるAランクのインターナショナルスクール(上位20校)中で最も低く設定しています。これは、一般の家庭でも少しがんばれば通えることを目指した金額です。「質の高い教育を限られた人だけのものにしない」ために、家庭の経済状況に関わらず、志ある子どもたちに学びの機会を提供したいと考えています。そのため、今後は奨学金制度の枠も拡大し、より多くの子どもたちがJICLAで学べるよう取り組んでまいります。
●給食費・バス代・文房具などの実費負担(保護者)は引き続き実費負担で運営して参ります。
●人件費・教育環境整備は引き続き支援者様からのご寄付でまかないますが、現在、自立運営に向けた資金計画を進行中です。
それに加えて、私たちはカンボジア政府への政策提言を通じて、国全体が公教育に価値を見い出し、国自体の自立を促すように働きかけていきます。