
教育政策大学院大学とは、カンボジア教育省の若手・中堅職員や学校関係者に限定した、役人再教育のための専門大学院である。
授業は全て夜間に実施しており、昼間は役所や学校で働き、仕事が終わってから学びに来ている。
大学院は2012年に創設し、現在は運営費のほぼ全てをCIESFが支援しながら、毎年20名の定員で、学費無料で開講している。
今回は、新しく入学した3期生を対象に、大塚教授による「日本の教育制度と教育実践」を9日間の集中講義で学んでもらった。
通訳には、大塚教授の教え子で、広島大学の大学院を卒業したソクチェイン女史が担当した。
ソクチェインさんは、普段は教育省で勤務する傍ら、教育政策大学院でも教鞭をとってくれている。
教育省の各局から推薦を受けた者たちの中から入学試験を突破した優秀な学生たちなので、講義中も非常に意識が高く、講義にも積極的に参加して、日本の教育制度をカンボジアに活かすために、学んでいた。
集中講義の最後には集中講義修了証書を授与し、学生たちも日本の先生から学べる貴重な機会を得て、誇らし気であった。
今後も教育政策大学院の授業を充実させ、カンボジア教育界のリーダー的役割を担う人材輩出を目指していく。
松倉洋海
写真 集中講義の修了証書持って記念撮影 大きな写真を見たい方はこちら »