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カンボジア教育省職員の再教育のための集中講義 2016.01.22 カンボジア教育省職員の再教育のための集中講義 カンボジア教育省とCIESFが共同で設立及び運営をしている教育政策大学院大学にて、2015年12月中旬から下旬にかけて集中講義を開催した。

講師は奈良教育大学の小柳(おやなぎ)教授がつとめ、講義の内容は教育工学に関するものである。

教育政策大学院大学とは、カンボジア教育省の若手中堅職員の中から幹部候補となる者にだけ入学資格があり、優秀な人材の中から更に入学試験を突破した者が、無料で2年間の修士課程を学ぶことができる大学院である(2012年設立)。
正に役人再教育のための教育機関である。
この大学院の学生は、昼間は教育省の職員として、役所であったり、大学や教員養成校の教師など、それぞれの持ち場で働いている。

今回も第1期生から集中講義の講師を担当してくださっている奈良教育大学の小柳教授に、忙しい中第3期生のためにカンボジアに来ていただいた。
既に4期生からは、小柳先生が担当している講義は、カンボジア人が引き継ぐことが決まっており、小柳先生にとってもこの大学院で教える最後の講義となる。
小柳教授の後任は、兵庫教育大学にて博士課程を修了したヘン・メイ教授(国立教育研究所教育部長)が引き継ぐことが内定しており、引継ぎのために小柳教授の集中講義にもすべて参加していただいた。

カンボジアの学生からは積極的に質問が出ており、日本人講師から直接学べる機会を活かして、すべてのことを吸収しようという意欲に溢れる雰囲気が感じられた。
この大学院で学んだ若手・中堅の役人たちが、カンボジアの教育政策の問題意識を持ち、それぞれの持ち場に帰ったときに、カンボジアの教育界が変わっていくための中心的なリーダー的役割を果たすことが期待される。

現在はカンボジア教育省と共同で運営管理している大学院だが、近い将来に教育省が自立して運営管理できるように支援しながら、協力していく所存である。
この大学院が教育省の役人のための再教育の場として、能力向上の場として、カンボジアの教育界にとって果たす役割は非常に大きなものである。


松倉洋海

写真 集中講義の修了証書を持って記念撮影 大きな写真を見たい方はこちら »
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