
国境なき教師団「教師派遣事業」では、カンボジアの教員養成校へ日本人ボランティアを派遣して、教員養成校の教官の能力向上を目指した活動を行っています。
教員養成校のカンボジア人教官に講師役を任せて、教員養成校の付属小学校の現職教官を対象とした研修会です。
CIESFの支援で派遣された日本人ボランティアから学んだことを今度はカンボジア人からカンボジア人へと継承していく、試験的な研修会です。
今年はコンポントム州にて3回の試験的な研修会を実施し、来年は、支援対象地域を拡大して開催していく計画です。
今回、初めての研修会では、教員養成校の校長先生と理科教官3名が講師役で、付属校の教師23名が参加しました。
事前にアンケート調査を実施して、現場の先生方が何に困っているのかを把握して、現地の要望に合った教材製作を現地で手に入る材料で実施する研修会を目指しました。
今回は地球の自転と公転を学ぶための簡易地球儀を製作しました。
カンボジアでは、教材製作する機会も少なく、集まった先生方は製作に苦戦していましたが、最後には地球儀を完成して授業での活用方法も含めて学ぶことが出来ました。
教員養成校の教官にとっても日本人から学んだことを現職教員に指導するということで、何度も繰り返し授業の展開などを考えることで、自分達の知識も深めることができたと思います。
またこの研修会を通して、教師の卵達への教員養成だけではなく、現役の教師やそこに通う小学生達への指導にも役に立つ支援となりました。
今後も限られた環境と資金の中で、いかに支援のインパクトを高めていけるか検討していきます。 大きな写真を見たい方はこちら »