
シーセフの旗艦事業であるこの活動は9年目となりますが、東京の複数のロータリークラブ、プノンペンロータリークラブ、その他教育関連団体のご支援によって支えられてきました。
今年度は東京の21ロータリークラブ、1団体、プノンペンロータリークラブから、教師派遣2名と、3地域の小学校教員養成校への教材教具寄贈という多大なるご支援がありました。
1月25日(木)、プノンペン市小学校教員養成校において、日本から17名のロータリアンの方、教育省のナット・ブンロン長官はじめ多くのご来賓をお迎えして、教材の贈呈式を開催いたしました。
ロータリークラブからのご支援は、教材の使い方を指導する日本人教育アドバイザーがいる教員養成校への寄贈であるため、教材が確実に活かされます。
支援教材一つ一つは、“日本人目線で渡したいもの”や“日本で余っているもの”、といったものではなく、教員養成校の教官と教育アドバイザーが話し合って、“本当に必要なもの”をリクエストして、購入いただいているものです。
したがって、支援されても使い方がわからず放置されたり、壊しても弁償できないからという恐怖心から戸棚にしまわれてカギをかけて保管するだけという、カンボジアの学校でよく起こっている問題が起こる心配はありません。
教材贈呈式終了後、場所を教室に移して、ロータリークラブ様向けに、活動報告会を開催いたしました。
この報告会で、これまでに支援された教材を、どのように活用し、成果が出ているかといった発表が、スバイリエン州とコンポントム州の小学校教員養成校の教官から行われました。
参加くださったロータリークラブの方々から、多くの質問を頂戴し、時間を超過するほど盛り上がる報告会となりました。
「国境なき教師団」の活動は、派遣教師である教育アドバイザーは日本人、運営しているシーセフも日本の団体ですが、カンボジアの教育向上のために欠かせない教師の育成を行っている要は、カンボジア人の教官である自分たちだ、という自覚を、発表くださった教官たちから感じ取ることができました。
日本人がよい授業を行ってカンボジアの学生に見せることは簡単です。
しかし「国境なき教師団」の目的は、カンボジア人自身でカンボジアの教育を改善していくことです。
日本人の教育アドバイザーはそのための黒子ですので、本当は学生に直接教えたいという個人的感情を我慢して、カンボジアの教育改善という目的遂行のために日々活動しています。
9年間のべ30名の教育アドバイザーの成果が10年目を目前にして現れてきていることを感じました。
シーセフでは、ロータリークラブの皆様はじめご支援くださる日本の方々と協力して、これからもカンボジアの教師の育成を中心とした教育支援に尽力してまいります。
最後に、下記にご支援くださったロータリークラブ様のお名前を明記させていただき、御礼に代えさせていただきます。
東京世田谷ロータリークラブ様、東京南ロータリークラブ様、東京日本橋ロータリークラブ様、東京渋谷ロータリークラブ様、東京中央ロータリークラブ様、東京品川ロータリークラブ様、東京山の手ロータリークラブ様、東京成城新ロータリークラブ様、東京自由が丘ロータリークラブ様、東京八王子東ロータリークラブ様、東京昭島ロータリークラブ様、東京井の頭ロータリークラブ様、東京武蔵国分寺ロータリークラブ様、東京目黒ロータリークラブ様、東京みなとロータリークラブ様、東京銀座ロータリークラブ様、東京多摩ロータリークラブ様、東京多摩せいせき衛星ロータリークラブ様、東京昭島中央ロータリークラブ様、東京狛江ロータリークラブ様、岡谷ロータリークラブ様、ROSES charity Art Exhibition 2017様、プノンペンロータリークラブ様
ありがとうございました。
増子夕夏 大きな写真を見たい方はこちら »