
ロータリークラブによる支援事業はCIESFからボランティア教師を派遣している教員養成校2地域4校に対して、日本の教材を贈ることで支援するものである。
ご支援いただいたロータリークラブは、日本の東京の13のロータリークラブと韓国のソウルの6つのロータリークラブ、カンボジアのプノンペンのロータリークラブである。
本事業では教材の他にも、CIESFを介してプレイベン州小学校教員養成校に理科と算数の2名のボランティア教師を派遣していただいている。
現地の教師は、教材を活用して授業を実施することができない。
教師になる学生を指導している教員養成校の教官であっても同じである。
今まで、教科書の絵や写真で見てきた道具が目の前にあっても、教材の使い方、管理方法、実験方法などを学んだことがない。
だから、教員養成校の教官でさえ、授業をすることができのは当然である。
せっかく教材支援を受けても、ロッカーに厳重に保管されて、何年も埃をかぶっているだけというものも多い。
日本人のボランティア教師が派遣されている学校に教材支援を実施することで、長期的にカンボジア人教官をサポートして、アドバイスや教材の活用方法を指導することができる。
また、カンボジア人の教官と日本人の教育ボランティアが、教材のカタログを見て、何が必要なのかを相談しながら教材の要望ができることは、その学校にとって本当に必要な教材をいただくことができ、本当にありがたい。
CIESFだけでカンボジアの教員養成のすべてをサポートするのは難しい。
ロータリークラブとCIESFが協力して、教員養成校の支援に取り組むことで、支援における高い相乗効果が得られる。
今回贈呈された多くの教材が、既に活用されはじめていると報告を受けたことが、何よりもうれしい報告だった。
今回の教材の贈呈は、7月中旬に、プノンペン小学校教員養成校、プノンペン中学校教員養成校、プレイベン州中学校教員養成校に行った。
7月下旬にはプレイベン州小学校教員養成校にて、プノンペンロータリークラブの方が出席して、教材の贈呈式を開催する予定である。
式典の様子は後日ご紹介させていただく予定である。
松倉洋海
写真 プノンペン小学校教員養成校の贈呈式 大きな写真を見たい方はこちら »