
世界中に広まった新型コロナウイルスの影響で、教育省より3月17日から一時的と休校されました。
コロナウイルスが広がり続けているので、今も学校は休校しています。
各教員養成校では学校を再開できないため、オンライン授業を行っています。
初めてのオンライン授業について、カンボジア人教官に質問をしてみました。
1.オンライン授業の長所と短所は何ですか?
〈教官にとっての長所〉
・長い動画になると学生が集中できなくなるため、簡潔にわかりやすく説明ができるように工夫できるようになりました。
・大きな声を出さなくても良いので、喉が痛くなりません。
〈学生にとっての長所〉
・通学の時間を短縮でき、その分勉強ができると思います。また、自宅学習のくせもつけることができます。
・家で学習するので、無駄なお金を使うことがなく、空いている時間に家族の仕事を手伝えます。
〈教官にとって短所〉
・学生の理解度を確かめるのが難しいです。授業をしている時に、学生の表情、態度が見えないので、授業がやりにくいと感じるときもあります。
・オンライン授業では、たくさんの電子機器が必要になります。しかし、台数が足りていないため効率的に撮影ができません。また、電子機器の使い方を一部の教官しか知りません。
〈学生にとっての短所〉
・質問をしたい時にすぐに教官に聞くことができず、忘れてしまうので、学習意欲が薄れます。
・田舎に住んでいる人はインターネットの環境が良くないため、スムーズにオンライン授業を進めることができません。また、インターネットの環境を整えるためにはお金が必要になりますが、難しい家庭がほとんどです。
・スバイリエンの学生の中には、スマートフォンやパソコンを持っていない学生もいます。家庭が貧困なため、購入できないのが理由です。ですので、オンライン授業に参加できている学生と参加できていない学生の差が開いていきます。
教官の回答から、コロナウイルスはカンボジアの教育にも影響を与えています。学校休校中は学生は十分な教育を受けることが出来ません。そしてオンライン授業も、質が良いとは言えません。
サポートスタッフ(通訳)
チュン ホン 大きな写真を見たい方はこちら »