起業家育成はいつから始めれば良いのか?|現地リポート|公益財団法人CIESF(シーセフ)は、教育をはじめとして、カンボジアなどの発展途上国を支援しています。

現地リポート

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2019.10.16

起業家育成はいつから始めれば良いのか?

起業家育成はいつから始めれば良いのか? 近年、カンボジアの経済成長率は約7%あり世界でも成長率が高い国とされていますが、外資系企業が多数あるために、持続可能な成長ではないと思われます。
そのため、国内での起業を支援することを共通の目的として、シーセフが主催しているビジネスモデルコンテストをはじめ、他の団体が開催しているコンテストから大手企業が開催しているコンテストまで様々あります。
また、カンボジアの財務省や海外開発パートナーからの支援を受け、公立大学ではアントレプレナーシップのコースが複数開講されてきています。
そういった動きに共通して言えるのは、カンボジアにおいての「起業家育成」は高校卒業後からしか行われていないということです。
果たして、それで十分と言えるのでしょうか?

シンガポールやアメリカなどの先進国では、中学校から起業家育成教育がスタートするそうです。
学校で、実際に学びながら問題を解決するべく、生徒がプロジェクトを行います。プロジェクトを実施するには、企画を立て、調査をしたり、現場を見に行ったりするので、実践的に学ぶことになります。
そして、学校で学んだ知識を生かして、実際の事業活動に適用していきます。
様々なプロジェクトを通じて、経験を積み、ノウハウも身に付いてるので、高校を卒業した時点でも問題解決ができる人材になっています。
もっと努力をして、具体的に行動していけば、1つの有望なビジネスモデルになる可能性があります。
現在、カンボジアではこのような教育が望まれています。

2年前、シーセフが主催しているビジネスモデルコンテストに、初めて高校生が応募してきました。
高校1年生の3人組は大学生と激しく競い合った結果、3位を受賞しました。
今年、また高校3年生の3人組がコンテストに参加し、優勝しました。
その権利として、カンボジア代表として、メコンチャレンジという大会に進んでもらいました。
この大会では、カンボジア人同士だけではなく、メコン川が通っている国々の代表チームと競争することになりました。
なんと、この高校生チームが3位を受賞しました。
驚いたことに、前述した二つのビジネスモデルは、両方とも「Liger Leadership Academy」の在校生によるものでした。

Liger Leadership Academy (LLA)とは?

LLAは2012年に設立された中学から高校までの一貫校で、生徒は英語をベースにして勉強し、教育省とは違う独自なカリキュラムに沿って学んでいます。
アントレプレナーシップ教育を中心しているこの学校は、カンボジアの教育省に認可され、LLAを卒業した学生は、カンボジアの高校卒業と同等とみなされるため、そのまま、カンボジアの大学に行けることになりました。(※LLAの修了証と教育省の修了証が同等という扱い)
カンボジアのインターナショナルスクールでは、高校卒業資格を得るために教育省の試験を受けなければいけません。
最近ではLLAの生徒が、国内にとどまらず、国際レベルのコンテストに出場し、様々な賞をもらっているので、世間に注目される学校になりました。
また、LLAの活動がBBCやCNBなどのウェブサイトで紹介されるまでになりました。

2年前、ビジネスモデルコンテストで3位を受賞した高校1年生は「We Local」というビジネスモデルを考案し、外国人の旅行者がローカルなカンボジア料理を経験するために、自分の周辺でカンボジアの料理を食べられる場所を探せる新しいプラットフォームを作りました。
この3人組のチームは受賞してから、メンバーのうちの女子生徒の1人はLLAで学びながら、このプロジェクトを2年間やり続けてきました。
それに合わせて、学校のプロジェクトで「Trip and Learn」というビジネスモデルを考案しているそうです。
最終学年の彼女は、今年度を終えLLAを卒業したあとには、同時に2つのプロジェクトの起業に努力していくつもりだと話していました。
同様に、2018年度ビジネスモデルコンテストで優勝した3人組のチームの1人の男子生徒はLLAを卒業したあと、大学に進学せずに、自分が考案していたプロジェクト「Job-Seekers」に打ち込んで実際に起業することを考えているそうです。

LLAの実情を見ると、アントレプレナーシップを育成するには、中学校から、あるいはもっと低学年からでも、早過ぎることはないと思われます。
プロジェクトが進んでいるとき、生徒はいろいろな問題に出会いながら、問題を解決します。
そして、どんな問題が起きても、解決しようという心構えが出来ているので、社会人になる時、小さな問題から社会問題まで、問題の大小を問わず解決にチャレンジしていきます。
将来、カンボジアでそういう教育を普及していくことができれば、持続可能な国の成長が期待できるのは間違いありません。

写真:ビジネスモデルコンテストに出て、受賞したLLAの生徒達

カンボジアオフィス
ニアン チョロナックチュン
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