
カンボジアは、祝日が多いですが、ポルポト時代を忘れないように、カンボジア政府は今年から5月20日を「クメール・ルージュ*の犠牲者を追悼する日」を決定しました。
年間の祝日は28日間になって、世界で一番祝日が多い国になりました。
その中で、5月と10月は祝日が6日間あります。
そして、5月の祝日はどんな日かを紹介させていただきます。
5月1日:国際労働日
5月3日:Royal Ploughing Ceremony(農耕祭)
5月13日、14日、15日:王様の誕生日
5月20日:クメール・ルージュ*の犠牲者を追悼する日
*ポルポトが率いる政治勢力
《国際労働日》
5月1日はカンボジアだけでなく、世界で多くの国が「祝日」だとされています。
この日にはどこの国でも同じで、労働者が首都に集まって、労働者としての希望とか、依頼などを上げて、デモをします。
その日に、私は8時ぐらいに家を出て、バイクを運転しながら、デモに出会いました。
300人ぐらいの小さいデモでしたが、危ないと感じましたので、止めて見ることができませんでした。
《Royal Ploughing Ceremony(農耕祭)》
このイベントは太陰暦にあわせて行いますので、毎年日付が異なりますが、いつも5月の中ごろにあります。
農耕祭はカンボジアのお正月と同じで、ヒンドゥー教に沿って行われています。
カンボジアは5月から雨季が始まって、お米と作物を植える時期になります。
そして、今年は雨水の水量が足りるか、収穫はできているかを事前に占って、このイベントを主催しています。
会場はプノンペンとか、バッタンバン州などの大きな田畑で主催しましたが、今年はスバイリエン州で行われました。
イベントの過程はまず天女に拝んでから、王様の牛の2匹に机に並ぶ食べものを食べてもらいます。
このものは7種類があり、お米、とうもろこし、豆、ゴマ、草、お酒、水などを準備します。
よく食べたものはその年に豊作になると占っているので、農家はその作物を植えるべきとされています。
でも、水をよく飲んだら、その年は洪水になるとか、草をよく食べたら、その年は病気が感染するとか、お酒を飲んだら、泥棒と強盗行動が増えるなどの悪いことも占います。
ニュースによると、今年は王様の牛がお米ととうもろこしと豆だけを食べたので、三つの作物が豊作になると占いました。
そして、農家はこの三つの作物をたくさん植えたほうがいいとなっています。
イベントの流れは全てのテレビ局で生中継されました。
《王様の誕生日》
王様の誕生日は5月14日ですが、誕生日の前日と後日も含めて、3日間で主催しています。
今年は王様の66歳の誕生日を行いました。
王宮では宗教的な行事が色々行われました。それらの行事はテレビ局で中継されていました。
テレビ局の放送は、いつもの放送とは違い王様の経歴と今までの功績ばかりでした。
その3日間は王宮が照明で飾られて、夜は7時ぐらいに花火がありましたので、大勢の人は王宮の前で集まって、花火を見ながら、楽しく遊んでいました。
私は14日に王宮の近くにある喫茶店で本を読みながら、花火を楽しめました。
《クメール・ルージュの犠牲者を追悼する日》
カンボジア人は1975年から1979年まで地獄のようなポルポトによる内戦時代がありました。
この3年間8ヶ月20日間に、どんな苦しい思いをしたかは体験した人しか理解しない時代です。
ポルポト時代は1979年1月7日に崩壊したのをきっかけに、毎年、1月7日にポルポト時代からの勝利日として、休みになっています。
それに重ねて、ポルポト時代の苦難を忘れられないように、5月20日に「記憶日」として、今年から休みになりました。
初年度でしたが、何かのイベントはなかったのです。その日はむしむしして、夕方になると、大雨でした。
5月には祝日が6日間ありますが、2日間は日曜日でしたので、次の日の月曜日は振替え休日となり、三連休と五連休がありました。
週末を含めると、5月の休みの日は14日間ですので、出勤日は17日間になりました。
写真出展:Hot and Fresh News
ニアン チョロナックチュン