
昨年に引き続き今年も、千葉若潮ロータリークラブ様より、プノンペン市、スバイリエン州、コンポントム州の3か所の小学校教員養成校に算数と理科の教材をご寄贈いただきました。
1月17日(水)にスバイリエン州小学校教員養成校の理科室にて、教材の贈呈式を開催しました。
同養成校の校長、算数と理科の教官、学生、シーセフが派遣している教育アドバイザー、通訳を担当しているサポートスタッフ、そして千葉若潮ロータリークラブ様代理の方のご出席にて、アットホームな雰囲気で執り行いました。
同クラブ様代理の方より校長先生へ教材が手渡されると、出席の教官や学生たちから拍手が起こりました。
今回の教材支援に対しては、教育省とスバイリエン州教育局の両方から感謝状が授与されました。
教師を育成している国の機関である各州の教員養成校には、これまでも日本のODAをはじめ各国から教材の支援がありました。
しかし、教官たちは、
・使ったことがないので使い方がわからない
・わからないまま使って壊しても弁償できない
・教科書の通り教えることが教育だから実験道具なんてなくても授業がやれると考える
といった理由で整理されていなかったり、戸棚にしまい込みカギをかけて使わないということが続きました。
今回の教材支援のように、シーセフが教育アドバイザーを派遣している教員養成校に対しては、教材というモノの支援だけでなく、使い方を伝授する教育アドバイザーがいることで、放置されることなく学生の指導に教材が活かされます。
贈呈式後に、教官と学生に、いただいた教材についての感想を聞きました。
「感謝しています。ご支援はカンボジアの人材育成に役立ちます。いただいた教材とアドバイザーの先生の活動両方によって、学生がもっと知識を身につけることができます。来年もぜひご支援をよろしくお願いします。」(算数教官)
「本当に感謝しています。これらの教材をいただけて実験ができることだけでなく、私たちの気持ちも応援してくれていると思いました。これからよい教師になれるよう頑張っていきたいと思います。」(35期学生)
あらためまして、千葉若潮ロータリークラブ様に、感謝申し上げます。
増子夕夏