
カンボジアの労働訓練省の支援要請を受け、日本のTVET(Technical and Vocational Education and Training)システムに関する研修会を労働省とCIESFで11月末に共同開催することになった。
研修会をスタートする前に、関係者を集めた開会式が開催された。
労働訓練省からは、ピッチ・ソポワン長官を始め、職業訓練に携わる関係者10名が来賓として参加された。
今回の研修会では、CIESFの依頼でカンボジア産業人材に関する調査を実施していただいたNPO日本エンプロイアビリティー支援機構様から講師の先生2名を招聘することになった。
研修の受講者は、労働省の職業訓練担当の職員と職業訓練施設の管理職、職業訓練施設の指導員から集められた職員47名が出席した。
CIESFからはカンボジアオフィス代表の篠原を始めとした職員4名が参加した。
労働省からの支援要請を2年前に受けて、ようやく実現することができた支援である。
この2年間の間、カンボジアの産業人材育成において、どんな支援が必要なのか、NPO日本エンプロイアビリティー支援機構様にも協力いただき、カンボジアでの調査をして、労働省側との協議を進めてきた。
その結果、カンボジアでは産業人材育成に関して、日本の体系をカンボジア式に取り込んでいくことが重要だということで、労働省との間で合意することになった。
労働省として、役所、職業訓練施設の双方がしっかりと同じ方向に進んでいくことが重要であるという観点から研修会には、職業訓練に関わる様々なバックグラントの方に受講していただくことになった。
ピッチ・ソポワン長官からは開会式のスピーチで、
「この研修こそ、カンボジア政府が待ち望んでいた日本式の研修会だ。研修会の資料は、とても素晴らしく、講師の先生方も非常に優秀な先生を招聘していただいた。カンボジアの発展のためには、必要不可欠な研修となるだろう。」
という言葉をいただくことができた。
準備調整に時間が掛かったが、ようやく研修会が実現した。
この研修会の内容に関しては、次回の活動報告でご紹介する。
松倉洋海
写真 開会式の様子(CIESFカンボジア篠原代表のスピーチ)