
堀田謙一先生(プノンペン中学校教員養成校 物理担当)・佐藤厚一先生(プノンペン小学校教員養成校 理科担当)・古池千秋先生(プノンペン小学校教員養成校 算数担当)の3名です。
到着した時から日用品をそろえたり、学校に挨拶に行ったり、街を探索したりして準備をし、16日から本格的にスタートしました。
10月14日には、先生たちと通訳さんの親睦を深めるための日帰り小旅行に行って来たようです。
その様子と、16日からの活動初日の様子のリポートをお届けします。
文章は主に、古池先生と佐藤先生が執筆くださいました。
「プノンチソー遺跡見学」
10月14日、CIESFスタッフ、通訳とともにプノンペンから南に60キロのプノン・チソーへ遺跡見学へ行きました。
プノンぺンから国道2号線を車で1時間半、道路はカンボジアスタイルでガタゴトガタゴト、なかなかの難コースです。
車を降りてから、400段以上の階段を征服したら、頂上は正にスーパービューでした。
プノンチソーは、カンボジア南部のタケオ州にある丘の上に建てられた遺跡です。
碑文によると、アンコールワットが建てられる約半世紀前の11世紀に建造されたもので、ヒンドゥー教のシヴァ神とヴィシュヌ神に捧げられた寺院だといわれています。
遺跡の保存状態はいいとはいえず、加えてインドシナ戦争時代のアメリカ軍の爆撃によって破損してしまいましたが、遺跡の四方には大きな石積みの門があり、その門塔の先端にはハスの花を象った鮮やかな彫刻が残っています。
また、東側の扉には豚の上に乗った人物が彫刻で描かれています。
天気がよければ、丘の上から延々と続く美しい田園風景を眺めることもできます。(古池千秋)
正式赴任を前にみんなでピクニックをしました。
昨日14日、私たち3人の新赴任者は通訳の若者たちと懇親を深める意味で、プノンペンから60km、車で1時間半に位置する「プノンチソー」へ日帰りで出かけました。
ヒンドゥー教寺院で11世紀前半の建立とか。
140mの高台まで汗だくで石段をゆっくり上りました。
頂上からの遠望は素晴らしく、時折吹く涼しい風に疲れも飛びました。
お昼は鶏を3羽その場でさばいてもらい、煮たり揚げたりで待つこと1時間半。
調理された鶏をたっぷりのごはんで舌鼓。
おなかも満たされ思わずハンモックで居眠りも。
楽しい時間をみんなで共有することができ、親睦も一段と深まりました。(佐藤厚一)
「活動の本格始動」
10月16日、本日より本格的に活動の開始です。
プノンペン小学校教員養成校はまだ2年生のみです(1年生はまだスタートしていません)。
午後からカリキュラムの打ち合わせを行いました。
10月17日、午前中は1,2年生の担当教師と時間割の確認を行いました。
午後は、算数・数学用語の確認です(クメール語)。
通訳のラザックさんの活動目標について、一緒に検討しました。
10月18日、午前にカウンターパートのダーロット先生の「度数分布表について」 の授業を見学させていただきました。
授業内容は、「読書数のデータから度数分布表を作成する」、「各度数の合計が総数であることを確認する」というもの。
式の導入は、子どもにとって難しそうでした。
それから、カンボジアでは5の数え方が独特で面白いと思いました。
別のカウンターパートであるコサールット先生の授業も見学させていただきました。
以下のような授業です。
「教授法」
①授業ルール
②1年生の学習内容の確認
③復習
2年生の内容になるので、目標、道具、指導ステップなどについて確認していました。
2時間(120分)の授業ですがよく集中して学習していたと思います。
途中「カンボジアには立派な道具はないので、立派な道具を使って授業をしたければ日本に行きなさい」という話があり、生徒たちは後ろを振り返り笑っていました。
私が見学していたからです。
確かにそうですが、日本にはこんなに真剣に授業に取り組んでいるクラスは残念ながらないと思われます。(古池千秋) 大きな写真を見たい方はこちら »