
日本ではカンボジアのことを知っている人はそう多くはありません。
また、知っていてもアンコールワット遺跡やポル・ポト、地雷という負の遺産のイメージを強く持っています。
その一方で実情は、首都プノンペンなどの大都市や各地の経済特区には日本をはじめ多くの国々から企業が進出しています。
いまカンボジアは、経済発展の途上にあり、都市や農村の姿も大きく変化しています。
今回の写真展では、「街、人びと、文化、学校、学生たち」をテーマにカンボジアの日常の様子を50枚の写真で紹介しました。
これらの写真は、私がCIESFの教育アドバイザーとしてプレイベン中学校教員養成校(RTTC)で活動した2年間に撮影したものです。
多くの教職員、学生、卒業生の方が展示の見学にいらっしゃいました。
観光旅行ではまず見ることのできない結婚式の写真には、式の会場の意外さや衣装の美しさに驚きの声が上がっていました。
映画「僕たちは世界を変えることができない」で知られるところとなったように、日本はカンボジアで多くの校舎を建てています。
しかし、まだまだ貧しい校舎を持った学校はたくさんあります。
これらの学校で学ぶ子供たちの写真とともに、あまり知られていない教員養成校の学生、現職の先生の研修の写真に興味を持っていただけました。
カンボジアコーヒーのサービスを企画したところ、「おいしい!」とお代わりの声もかかるほどの人気でした。
まったく見たこともないカンボジア語(クメール語)にはお手上げという参加者の皆さんも、カンボジア語の「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」は手に取って興味深くご覧になっていました。
少しはカンボジアのことを知っていただけたのではないかと思っています。
帰国した教育アドバイザーが各地でこのような企画をすることができれば、多くの人にカンボジアとCIESFを知ってもらうことができ、活動の後方支援につながるのではないでしょうか。
今回、このような機会を作ってくださった愛知みずほ大学には、あらためて感謝を申し上げます。
大久保博和
元プレイベンRTTC(中学校教員養成校)教育アドバイザー
物理担当 大きな写真を見たい方はこちら »