
プレイベン州にある小学校教員養成校で小学校算数指導に関するボランティア活動をしていますが、カンボジアと日本の教科書を見ていると、いろいろな所に違いがあることに気づきます。
例をいくつかあげます。
1.折れ線グラフの指導
① 横軸と縦軸の交点に印をつけて結ぶ。
② 横軸と縦軸の中間地点に印をつけて結ぶ。
日本では①の方法だけ指導しますが、カンボジアでは①と②の2通りの教え方があります。
2.四捨五入の問題
「3.512を小数第一位までに四捨五入しなさい」という問題のという答えが、3.5 3.50 3.500という3通りが出てきます。
カンボジアではどれも正解になります。
3. かけ算の計算順序
「もとにする数×いくつ分」 というかけ算について、カンボジアでは、「いくつ分×もとにする数」 という仕方になります。
主語と述語が逆になった感じがしますが、日常会話でも同じです。
教材を使って学生への指導.JPG気付いた事例をもとに、月1回のカンボジア人指導教官との算数部会の会合で、日本の教育実情を話し、カンボジアの教育との相互理解を深めながら良き指導法についてアドバイスしています。
また、指導教官が授業をする時間に見学させてもらい、後半の残り時間には学生たちにわかりやすい授業を進めていくためには教材活用の必要性をよく話し、時には、教材を使った実践授業を行っています。
高橋昭
教育アドバイザー
プレイベン小学校教員養成校
算数担当 大きな写真を見たい方はこちら »