
今年の5月からは、プノンペン市とプレイベン州の教員養成校を兼任して活動させていただいています。
カンボジアの先生方は、自分の担当授業の時間だけ学校に来て、授業が終われば家やバイト先に帰るのが一般的な姿です。
そのような中で、プレイベン中学校教員養成校の教官カカダー先生は学習意欲が高く、私がプレイベン州に滞在している期間は、たとえ自分の授業が無くても、「毎日、午前8時に来てもいいですか、先生にいろいろ教えてもらいたいのです。」と申し出てきました。
本当に8時にやって来るのだろうかと半信半疑でしたが、彼女は本当にやって来ます。
物理教室にある実験道具を活用しながら、一緒に実験を行って、教科書の内容を確認しています。
私にとっても、学習意欲が高い先生と一緒に活動できることは、とても楽しく、やりがいを感じています。
カカダー先生と学習した内容は、教員養成校で学ぶ学生たちにも、カンボジア人教官とチームを組んで指導するTeam Teaching形式の授業で紹介しています。
学生たちも、日本から寄贈された品質の高い実験道具を使って学習できる喜びと、教科書の挿絵だけで学習してきた今までには味わえなかった学習の面白さを体験してくれています。
12月にはロータリークラブから新しい実験道具を寄贈していただきましたが、「新しい実験道具の使い方を教えてほしい」という先生方の申し出がありました。
その中の光の屈折を見る装置で、凹面鏡や凸面鏡の光の反射、また凸レンズ、凹レンズの光の屈折と焦点の確認をさせていただいています。
さまざまな実験道具を寄贈していただいたロータリークラブの皆さんに、現地の先生方、学生たちとともに感謝します。
堀田謙一
教育アドバイザー
プノンペン中学校教員養成校
物理担当 大きな写真を見たい方はこちら »