
主とした活動は、現地の教員養成校の教官による手作り教材をビデオで紹介するもので、現在プノンペン以外の教員養成校も含めて数本撮影を行ないました。
CIESFは3地域5校(小学校は3校)で支援を行っていますが、全国には小学校教員養成校が18校もあり、全体に支援を拡大するには、視聴覚教材の利用が必要だということで取り組んでいます。
視聴覚教材としてのビデオには、日本人ボランティア教師は登場せず、現地の教官が教材について説明をし、作り方を実演する映像になっています。
カンボジアでは各ドナーから教員養成校に対して、いくつかの教材提供がありますが、自分で作ることは少ないと思います。
多くの教材は、作ってあるものが与えられる場合がほとんどです。
私たちCIESFの活動でも、そういう場面は多いと思われます。
今回のビデオは、日本人ボランティア教師は黒子に徹し、現地の教官が主人公です。
撮影を始めて気づいたことは、彼らにもしっかりしたものを映像に残したいという思いがあり、教材を作る練習をしたことでした。
作り置きで撮影しようとすると「自分で作るから流しで撮影して欲しい」という要望もありました。
ただぶっつけ本番ではそう簡単にはいかなく、「ダメ出し」をすることにもなります。
撮影が終わってから、気になることがあると「もう一度撮り直したい」と伝えてきた教官もいました。
“一つの作品を生み出している”
“できるだけ良いものにしよう”
という気持ちが起こっているのでしょう。
現地の教官たちが日々の授業もまた作品であることに気づいて、適宜修正がかかることに期待しています。
私も現地の教官たちの頑張りを形に残せるように、頑張りたいと思います。
長沼健
教育アドバイザー
プノンペン小学校教員養成校
理科担当
(CIESF理事) 大きな写真を見たい方はこちら »