
カンボジア人算数指導教官3名とボランティアの日本人教育アドバイザーの私、そして通訳の計5人
が協力して学生の指導にあたっています。
この4か月の活動を紹介したいと思います。
1.共に教材研究・学びあう
意欲的で熱心なペアックダイ先生に「円周率はどうして3.14なのか。どのようにしたらわかるか。」と、質問されました。
これは一緒に考える、活動できるチャンスと思い、身近にあるものでやり方を説明し、ほぼ3.14に近い答えがでた時は大喜び、教科書では味わえない体験ができました。
何よりも教官と楽しく活動できたことにやりがいを感じました。
教職経験の長いマーライ先生から「日本の指導案はどんな形式か」「文章題のキーポイントは」と聞かれました。
早速答えをまとめ、通訳にクメール語に訳してもらい、手渡して説明しました。
1つの質問からカンボジアと日本の教え方の違いに話が広がりこれからの指導に参考になると実感しました。
2.Team Teaching(TT)を取り入れた授業
授業見学と共にTTを行っています。
教官と授業内容を話し合い、日本から支援として贈呈された教材を使用し、この部分まではアドバイザーの私が担当し、その後に教官に引き続き指導していただくのです。
お互いに机間巡視することで、連携して指導にあたることができました。
3.教材・教具を取り入れた授業
日本のロータリークラブからの支援で教材・教具が贈呈されています。
授業の中で活用できるように紹介し、授業で積極的に導入できるよう勧めています。
学生から「教室に時計がないとき、どうしたらいいですか」「定規がないとき、どうしたらいいですか」と質問されました。
学生にとって切実な問題だと実感しました。
すぐ手に入るもので教材・教具を製作するカンボジアの教育事情も理解できました。
支援で贈呈された教材・教具を導入しての実践授業は学生に新鮮で、興味深いもので、これからも教材・教具を使っての授業を推進していきます。
須田麗子
教育アドバイザー
スバイリエン小学校教員養成校
算数担当 大きな写真を見たい方はこちら »