
小学校教科書には一部記述があるものの、中学校で学習する内容である。
日本でもおなじみの葉にアルミ箔を巻いて、日光に当たる部分と当たらない部分のデンプンのできかたを比べる実験である。
9時から始まる授業なので、前日にアルミ箔を巻いておき、授業でとりにいくことにした。
予備実験で2時間あればデンプンのヨウ素液での発色が起こることは確認しておいた。
さて、当日その日は曇天、日差しがでてきたのは8時30分頃、9時から授業が始まって、実験は30分後、1時間しか日に当たってない。
大丈夫か? と心配しながら発色の手順を進めると、ほとんどが見事、真ん中に白い帯のある葉の変色が見られた。
日本の教科書を見たら「半日は置く」とある。
光合成の授業は午前の授業を避けて、なるべく日を当てて午後に採葉するように考える。
カンボジア人のカウンターパートは気にする様子もなかったが、私は結果に「ほっ」としたのと同時に、“カンボジアの日差し恐るべし”と感じた。
ちょうど5月一番暑い盛りである。
グランドも11時~14時はほとんど人影がない、この日差しを知っているからである。
そういえば、宿舎に戻って、午後の授業に出掛けるときのだるさは我々にとってもは身にこたえる。
*写真は、結果から光合成を説明する学生
長沼 健
理事・教育アドバイザー
スバイリエン小学校教員養成校
理科担当 大きな写真を見たい方はこちら »