一時帰国してわかったこと|教育アドバイザーの活動日誌|公益財団法人CIESF(シーセフ)は、教育をはじめとして、カンボジアなどの発展途上国を支援しています。

教育アドバイザーの
活動日誌

教育アドバイザーの活動日誌

2019.07.12

一時帰国してわかったこと

一時帰国してわかったこと 3月に2週間ほど一時帰国しました。
4か月ぶりの日本でしたが成田に着いて不思議な感覚を覚えました。
それは「日本に戻ってきた~!」という感激が自分の想像していたものより少なかったことです。
どうしてでしょう?
思いは一気に赴任早々の時期にバックします。
言葉の壁はもう当たり前なので覚悟していました。
それ以外に家族や親しい人たちと離れる寂しさ、新しい人間関係構築の不安としんどさ、いろいろなカンボジアンリズムの学習と慣れ、養成校での要請に応えられるかという不安・・・様々な思いが心の中で渦巻いていました。
生活が始まりすぐ覚えたクメール語は「ダッチ プルーン」「停電」という意味の言葉です。
電気がなくなると途端に生活に窮します。
部屋は真っ暗、蒸し風呂状態(クーラーが効かない)、音もなし(ネットも不通)、冷蔵庫の食品が心配。唯ひたすらベッドに横たわり静かに「プルーン モゥ ヴィン ハゥイ」(復旧)を待つばかりなのです。
次はトイレの給水パイプ問題。これは、タンクへの給水が悪く水が流せなくなったのです。
タンクのふたを開けたり下をのぞき込んだりしようやく原因を突き止めました。
送水に使っているビニール管が折れ曲がり流れを止めているのです。
その折れ曲がり方を緩和するため応急的に紐で引っ張り上げ流れを確保すればよさそうです。
でも、紐がない!部屋中探しまわり短い一本の紐を見つけました。作戦成功。スムーズに給水できるようになりました。
その他、部屋の照明、シャワーの水量、長時間の断水、ドアや窓の建付け問題・・・事件は次々と起きます。
本当に生きていくことができるのか?
不安いっぱいのスタートだったのです。
それから4か月・・・
一人でプサー(市場)を買い出しに歩く自分がいます。
プノンペンでも一人歩きできる自分がいます。
停電なんか「屁の河童」、排水の悪さ、断水、雨漏り等の水問題にも以前のようには不安がらない自分がいます。
随分と鍛えられたものです。
はじめは驚きの連続だった様々な風景が、今は当たり前の風景として目に入ってきます。
そして、帰国。
時で運行され、方々に張り巡らされた交通機関交通網。
逆走がニュースになる交通ルール順守の国。
お金さえ出せばすぐ手に入る、豊富な種類や品数の日用品や食料品の数々。
何の心配もいらないしっかりしたインフラ。
当たり前だったことが、「とても貴重なことで凄いことだったのだ!」と改めて実感させられたのです。
でも今一帰国の感激が・・・カンボジアを一時離れる一抹の寂しさがあったからでしょうか。
一つ一つの物に愛着を持つことや限られた環境の中で工夫する生き方、人間関係の温かさなどを改めて気づかせてくれたカンボジアに親しみを感じ始めたからでしょうか。
その答えは任務を終えて帰国した後に見つかるかもしれません。

佐藤裕
教育アドバイザー
スバイリエン小学校教員養成校
理科担当
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