
プレイベン州の小学校教員養成校の教育アドバイザー(理科担当)として赴任して3年目となりました。
今回は前回に引き続き、赴任2年目の活動を振り返って、ご紹介したいと思います。
この年は理科の指導法過程の授業での実験道具製作に関してサポートしました。
指導法のカリキュラムは、「指導案の作成と検討をして、模擬授業をする。そして、指導案を更に検討する。」という流れで構成されています。
しかし、カンボジアでは教材や教具を使って授業をするという発想がないため、教材をどうするかについては、何も触れていません。
そこで、代理授業では、身の回りにある物で10種類の実験道具を作ることに決めて、教育実習に間に合わせることができました。
製作した実験道具は、簡易ろ過装置、電池ボックスと電極、切り抜き模型、糸電話、簡易アイマスクなどです。
その効果なのか、指導法の先生から「実験道具を作る授業を取り入れたいから、やり方を教えて欲しい。」と言われ、授業構成をクメール語にして、チームティーチング(Team Teaching)で行うようになりました。
現在では、教員養成校のカンボジア人の教官と実験道具を作ってから模擬授業をするという流れが当たり前になりつつあります。
教養課程・指導法課程ともに、CPの先生とTTで授業をすることが当たりまえになっていることが、とても幸せだと思っています。
小泉文晁
教育アドバイザー
プレイベン小学校教員養成校
理科担当