
カンボジアのプノンペン小学校教員養成校に理科担当としてに赴任して1か月以上が経過しました。
11月24~26日は、カンボジアで雨季明けを祝う水祭りで、学校などもお休みでした。
水祭り最後の日、ソントゥック山というところに岩石(「軽石」)を見に行って来ました。
きっかけは、私が一緒に活動しているカウンターパートであり、教員養成校の理科の教官のナネット先生から、「軽石を知っているか? 」「手に入るか? 」と質問を受けたことでした。
日本では、軽石と言えばほとんど誰でも知っている垢すりの道具。
プノンペンのイオンモールには軽石が売っているということを紹介し、一緒に買いに行ったり、博物館に行ったりしました。
カンボジアのソントゥック山にも軽石があると聞いて、CIESFの理事でアドバイザーでもある長沼先生と、ぜひ見に行ってみましょうということになり、ナネット先生とCIESFの通訳と一緒に出かけました。
カンボジアは、火山国ではありませんので、岩石と言っても「砂岩」しか思いつきません。
本当にあるのか? 疑問でしたが、確かにありました。
山頂の本堂のようなところの、水槽の中に浮いていました。
ただ、これはこの場所のものではなく、カンボジアのラタナキリ州から持って来たものであるとのことでした。
帰路に、石仏の村と言われている、カカオ村にも立ち寄りました。
この村で石仏に扱っている岩石は、ほとんどが砂岩でした。
しかし村の産出ではなく、運んで来た砂岩とのことでした。
大理石のような変成岩の欠片を見つけ、尋ねてみると、名前は知らないと言われました。
プノンペンから運んで来たとのことでした。
おそらく、外国から輸入したものをプノンペンから運んだのではないかとの結論になりました。
私のカウンターパートの先生は、ナネット先生のほかにもうひとりいますが、ふたりとも意欲的で熱心な先生です。
これから1年生の授業もスタートし、本格的な活動となりますが、教員養成校のカンボジア人の教官の更なる知識やスキル向上のため、サポートをがんばっていきたいと思います。
石澤博通
教育アドバイザー
プノンペン小学校教員養成校
理科担当
写真 ソントゥック山にて