カンボジア労働省職業訓練校の視察
2012年1月18日
年末も押し迫った(暖かいのであまり実感していないが)12月の下旬に、カンボジア労働省の職業訓練校を見学した。
日本からも色々な会社がカンボジアに出てきているが、なかなか適当な労働者が見つからない。
基礎教育が崩れているために、それなりの事前訓練が必要で、カンボジアでどのような職業訓練をしているか見せてもらった。
CIESFの理事長の意向もあって、CIESFでもCJBSという職業訓練校の支援を計画している。
労働省との打ち合わせ過程で、職業訓練校の見学が可能になった。
カンボジアには、4つほどの職業訓練校と職安のような組織がある。
学校はそれぞれ、短大や4年生大学に相当する組織になっていて、卒業資格も教育省の大学と変わらないという。
日本での戦後の復興には、実業高校の役割が大きかった。
そのような経験から、カンボジアの教育省に、実業高校の設立を2005年ごろから働きかけてきたが、実業高校は労働省の管轄だということで実現しなかった。
今回の見学で、初めてその実情が理解できた。
労働省の職業訓練学校はそれぞれ支援があった時に、次々に作って行ったのか、あまり統一性はないようだし、重複する部分もあり、なかなかすっきりとは行っていない。
韓国からの借款で作った学校が最も大きく、設備も色々あるが、レベル的には問題がありそうだ。
機械類も偏っているようで、例えば、自動車の勉強をするにもエンジンなどはあるが、全体像は浮かんでこない。
カンボジアの教育は、とくに、小学校の低学年部分に問題があり、理科や算数の基礎が十分に学習されていない。
職業訓練学校でも、算数や理科の基礎からやり直しているようには見えない。
少し前に、労働省の職業訓練学校の関係者で局長クラスの、日本帰国留学生と会食をした。
その折に、CJBSで行う予定のカリキュラムの一部を見せたところ、ぜひ、労働省の職業訓練学校でも実施してほ欲しいといった要望があった。
帰国留学生は、日本の現状を見ており、私が作りつつある「基礎を重視したカリキュラム」の意味がすぐに理解できたのであろう。
今後、労働省の職業訓練学校でも、カリキュラムを新しくしたいので協力してほしいと要望もあった。
CIESFは、帰国留学生らと協力して、新しいカリキュラムの作成に取り組むことになるだろう。
金森正臣
写真説明
写真1:NEA(National Employment Agency)でのミーティング。
写真左手のメガネの人が、帰国留学生でNEAの所長、右手は手前が篠原代表、向こうはFORVAL CAMBODIAの神山社長
写真2:NEAでは、2年ほど前にCIESFから贈られたパソコンが大活躍。会社の情報を学生たちが調べていた。まだCIESFのロゴができる以前で、急造のシールが貼られている
写真3:自動車の実習教室。エンジンだけで自動車は見当たらなかった
写真4:テレビの実習教室。ブラウン管型のテレビで実習が行われていた
写真5:旋盤の実習教室。学生は明るく、校長先生とも気楽に話しており、以前のカンボジアとは異なった雰囲気になっている。校長先生の人柄によるようだ
写真6:立派な寮。地方からの出身者に提供されている。プノンペンに住んでいる学生のためには、6台のバスが用意されており、至れり尽くせりの感じがする
写真7:食堂も設置されており衛生的であった。1食3000リエル(0.75ドル:約60円)と安く数種類から選べる。栄養も考慮されており、なかなか行き届いている











