本格的な雨季の到来と水の都
2010年8月 5日
カンボジアの季節は乾季と雨季の2つに分けられている。
例年より1ヶ月以上も遅れて、本格的な雨季に入った。
雨季は農繁期であり、生命の息吹を感じる時期である。
カンボジアに住む人なら誰もが気に掛けていた雨季到来の時期。
農業大国カンボジアの畑は天水頼みの農業であるため、雨季の遅れを誰もが心配していた。
本格的な雨季に入る知らせは、連日に渡ってスコールが1時間程度降り始めた時である。
その後は数日おきにスコールが降るようになり安定期に入る。
雨季といっても昼間は暑い。
スコールが時々降ってくれるおかげで、日中のうちにアスファルトにたまった熱が消えるので、熱帯夜になることが少なくなる。
その点では乾季と比べ格段に過ごしやすい環境といえる。
日本の8月とカンボジアの8月を比べてみると、カンボジアの方が気候的には過ごしやすい。
雨季の時期、スコールのたびに前が見えなくなるほどの激しい雨が降り、辺り一面が真っ白になる。
すぐに雨足は弱くなるのだが、集中的に降った雨は街の道路を水浸しにしてしまう。
普段は気にもとめない道路の高低差がはっきりと分かり、高いところから低いところへと水が流れ込んでいく。
そこに、街の人々が普段からゴミをポイポイ捨ててしまったツケを払うように、すぐに排水溝が詰まってしまう。
ゴミや泥、人や犬などの糞尿も混じった、飲料水とは程遠い質の水が溢れかえっている中でも、子どもたちは水の中で喜んで遊んでいる。
首都プノンペンの子どもだからといって、カンボジアの子どもであることは変わりなく、たくましいかぎりである。
衛生観念が日本とは違うのも理由の一つだが、糞尿まで流れてくるということまで考えがおよんでいない感も否めない。
この雨の量を見ていると、この国がいかに水の豊富な国であるか、よく分かる。
このような水を乾季まで運用できるような潅水施設など作ると、この国の農業も大きく発展できるはずだ。
とにかく、待ちに待った雨季が本格的に始まった。
それと同時に、この国の大部分を占める農民たちが無事に収穫期を迎えられるのか、と勝手な心配をする時期がやってきたわけである。
松倉洋海
写真1 水しぶきをあげて走るトゥクトゥク
写真2 スコール
写真3 バイクで駆け抜ける
写真4 バイク屋さんの浸水
写真5 道路で遊ぶ子ども











