開発を待つ都市
2010年7月 8日
カンボジアの首都プノンペンは、一国の首都としては小さく、主要な場所だけを回れば、1日で見尽くしてしまえる程の規模だ。
この街の規模を広げて行かなくては、いずれ立ち行かなくなることは、住んでいる人なら誰もが抱く感想であろう。
プノンペンはメコン川とトンレーサップ川に沿ってできた街だ。
この小さすぎる街に、カンボジア中の人々がそれぞれの想いを抱いて、やって来るおかげで、街は溢れ出る活気に満ちている。
この街にいると嫌でも目に付くのは、道路が狭く、すぐに渋滞を巻き起こす場面だ。
歩道に迫り出して販売している店舗のおかげで、歩きにくく、都市計画などあってないようなものだと日々、痛感させられる。
そのため、中心部から離れた地区には、商業と住宅が合わせた複合施設を含む、韓国資本のニュータウンの建設が進んできている。
政府が正式に都市開発地区と発表する前から、田んぼしかなかった郊外のこの地区の土地を一部の役人や軍の関係者たちが投機目的で買い漁ったそうだ。
おかげで、新興開発地域は、まだ何もできていないのに、とんでもない値段が付けられている。
ニュータウン計画はいくつもあり、その建設予定地を地図で見ると、プノンペンの開発重点地区が街の北部と西部を中心であることが感じとれる。
写真にある地区の開発が一段落すれば、その隣で今か今かと待ち構えている何もない土地の上に次々と建物が建っていくことになるだろう。
この国の首都が、急激なスピードで発展するにつれて、街の規模も徐々に広がってきている。
スラムや貧困層の家庭が所有していた土地を安値で買い叩き、郊外へと追いやりながら進められる開発計画は、この街の影を郊外へと追いやろうとしている。
松倉洋海
写真1 韓国資本のニュータウン建設地域の隣の土地
写真2 投機目的の土地は、しっかり境目を作り、各人の所有地を主張する









