ラタナキリへの小旅行(2) 幼稚園の先生
2010年6月14日
写真は、その幼稚園の授業風景。
イヌが1匹、子どもたちと一緒に、ゴザの後ろ端に座り込んでいる。
しかし誰も気にしていないし、イヌも当然の様に、後ろ足で耳の後ろを掻いたりしている。
なんとものどかな風景である。
カンボジアでは、幼稚園教諭の養成校は、プノンペンに1校しかない。
お会いした二人の先生は、プノンペンの幼稚園教諭養成校を卒業してきているという。
一人は、カンポット州という、カンボジアの南西の隅の州出身。
ちょうど故郷の反対側の隅に就職していることになる。
実家に帰るには、最低でも2日はかかるであろう。
もう一人は、コンポンスプー州からというから、こちらもかなり遠い。
プノンペンまで戻ってから、まだ反対側に2時間ほど走らなければならない。
お二人とも穏やかで、子どもが大好きそうだ。
幼稚園教諭養成校でも、小学校・中学校教員養成校と同様に特別枠制度がある。
通常の教員養成は、高等学校卒業後2年間である。
特別枠とは、中学校卒業後2年間で同じコースを学習し、特別枠の州の教員になれるという制度である。
僻地の教員には、なり手がないために、設けられた制度である。
ラタナキリでお会いした二人の先生は、この枠で幼稚園の先生になった方々であった。
地方の貧しい家庭の子どもが、勉強を続けたいと思うと、この特別枠を利用することが多い。
教員養成校は、成績さえ良ければ、授業料は免除になるし、僅かだが毎月奨学金(2ドル程度と聞いている)も出るので、高等学校に行けない人でも勉強が続けられる。
カンボジアの先生に対する給料などは、まだ生活費の3-4割程度しか払われていない。
あとはアルバイトなどで、賄わなければならない。
なかなか大変な状況ではあるが、お二人がこの地で活躍されることを祈っている。
きっと地域の少数部族の皆さんが、このお二人から学ぶことは、我々の想像以上に大きなものがあるであろう。
金森正臣









