出荷される豚たち
2010年5月27日
2メートルを超える高さの荷物をゴムバンドや紐だけで結って載せているのは、日常の風景。
その中でも、目を釘づけにされてしまうのが、豚たちである。
このバイクに載せられた豚たちは、出荷される途中の悲しい運命を背負った豚たちである。
大抵は2匹から3匹程度が、一回の輸送で運ばれる。
バイクの後部座席に竹を敷いて、仰向けにして紐で結わかれる。
仰向けにすると豚はおとなしく静かになるらしいが、それでも限界がある。
バイクに載っている時は、豚が仰向けで静かにしている姿を見るたびに、かわいそうと思う気持ちと同時に、どうして静かにしているのか不思議に感じていた。
実は、この豚たちは、麻酔などで静かにさせられて載せられているわけでなく、大麻などでトリップ状態にさせてから、バイクに積んでいるということがわかった。
どおりで豚たちは、おとなしく寝ていて、中には白目をむいている豚もいるわけだ。
泡を吹いている豚もよく見るが、バイクに酔っただけが原因ではないようだ。
意識を取り戻し、必死に暴れている豚や「ブヒィーー」という断末魔の叫びを響かせながら高速のバイクに載って走り去る豚たちを見るたびに、少しだけ胸を締めつけられる。
命をいただいて、美味しい食事をしているのだと日々実感する。
松倉洋海











