教育アドバイザーの活動日誌|公益財団法人CIESF(シーセフ)は、教育をはじめとして、カンボジアなどの発展途上国を支援しています。

教育アドバイザーの
活動日誌

教育アドバイザーの活動日誌
場所は違っても志は同じ① -卒業生との再会- コッコン州 2012.08.22 場所は違っても志は同じ① -卒業生との再会- コッコン州 〈コッコン州への訪問〉
5月中旬、私たち夫婦と鎌田先生ご夫妻はカンボジア南西部にあるコッコン州という所に来ていました。

山の緑と海の青、何だか日本のような風景に心を和ませることができました。
この旅の第一の目的は、教員養成校の卒業生との再会でした。

私たち夫婦はプノンペン小学校教員養成校で教育アドバイザーとして活動しています。
この学校の学生は、プノンペンとコッコンの2つの州の出身者から成っています。
私がカンボジアに赴任してからの最初の卒業生が昨年の6月に誕生し、10月からそれぞれ教師としての活動を始めていました。
そんな彼らがどんな様子で頑張っているのかを知りたいと思っていました。
私たち、通訳、卒業生のそれぞれの事情があってなかなか実現できず、5月中旬の連休を利用してやっとコッコンに出かけることができたのです。
5月はカンボジアでは雨期にさしかかった頃ですが、訪問した13日と14日は大した雨にも遭わず、逆に十数名の晴れやかな笑顔の卒業生に会うことができました。
この訪問には、元通訳のチェンラーと彼の友人にも協力してもらうことができました。
彼らに日本からの文房具のプレゼントを渡し、しばし楽しく談笑した後、小学校での教師生活について聞きました。

1)待遇面
初年度の給与は月40ドルで、カンボジアの最低賃金約60ドルを下回る低さの上に、昨年10月に赴任して以来ずっと給与の未払いが続いている(6月に支給されたようです。カンボジアでは親任の教師は最初の半年が無給と聞いています)ので、皆さん親の支援で生活していました。
2年目からは70ドルになると聞き、少し安心しました。
離島や田舎の学校への赴任が多いコッコンでは、親の農業以外には塾や家庭教師などの副業はほとんどできません。
しかも、卒業生の半数ぐらいが家から通えず、家から離れ1人もしくは数人と共同生活をしているため、特に女性は夜になると怖いと感じることもあるようです。
自宅から通勤している場合の交通費の支給も当然なく、最近ガソリン代が高騰しているので、それも大きな負担になっているということでした。

2)学校やクラスの様子
1クラスの児童数は40人前後が多いようですが、50人以上や複式学級を担当している人もいました。
やはり不便な地域では教員希望者も少ないのか、教員不足のようです。
高学年は家の手伝いで欠席する児童が多いという話も聞きました。
教科書は1、2年の新しい教科書が未配布ということでした。
本来全員持っている(実際には1年間の貸与)はずですが、現実はほど遠いようです。
電気はなく、教材教具もほとんどないことは言うまでもありません。
そんな中で小学校卒業試験前には特別授業をして試験に備えています。
カンボジアでは小中高で卒業試験があり、合格しないと上の学校に進めないのです。

厳しい現実を改めて知ることになり、少し沈んだ気持ちになりかけました。
でも、過酷な条件にもかかわらず、全員元気に前向きにカンボジアの子どもたちの学力を高めようと奮闘していました。
そんな彼らの笑顔に触れ、熱意を感じて、別れを告げる頃には私たちの心は再び晴れやかなものとなっていました。


筧八郎
教育アドバイザー
プノンペン小学校教員養成校
算数担当


写真 コッコン出身の卒業生らとともに記念撮影 大きな写真を見たい方はこちら »
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