教育アドバイザーの活動日誌|公益財団法人CIESF(シーセフ)は、教育をはじめとして、カンボジアなどの発展途上国を支援しています。

教育アドバイザーの
活動日誌

教育アドバイザーの活動日誌
教員養成校の1年間の様子 2012.11.26 教員養成校の1年間の様子 最近、東京大学が秋の入学を考えているというニュースが話題になっています。

その変更が大きな波紋を投げかけているように、日本では長年幼稚園や保育園から一般企業(新規採用)に至るまで、入学入社といえば一般に4月ということになっています。
では、カンボジアの学校の新年度はいつスタートするのでしょうか?
1月でしょうか? 4月でしょうか? それとも9月でしょうか?

実はどれも違います。

カンボジアでは一般に10月から新年度がスタートするようですが、私立の学校になると必ずしも同じ足並みでもないようです。
また、先生が塾をやって個人的に教えているのか、暇を持て余しているのか、9月でも校内に子どもがいたりすることもあります。
そして、おおよそ8月と9月の2か月間の休みがあります。
大学になると、それぞれの事情で違いがあるようです。

では、私たちが活動している教員養成校(2年間の短期養成コース)の1年間の様子はどうでしょうか。
私たちCIESFの教育アドバイザーは、プノンペンとプレイベンの教員養成校で活動しており、場所によって年間の動きには当然ながら違いがあります。
私はプノンペンの小学校教員養成校におりますので、そこでの様子を中心に触れますが、それでも大体の様子は知ることができると思います。

実は、小学校教員養成校と中学校教員養成校では少し違います。
また、1年生と2年生でも異なります。
2年生は10月からスタートし、卒業は中学校教員養成校が7月で、小学校教員養成校は6月末から7月上旬です。
1年生の入学は、中学校教員養成校では11月、小学校教員養成校では12月で、修了は前者が7月末、後者は8月末です。
2月から3月は2年生が8週間の教育実習に出かけ、1年生は5月から6月にかけて6週間の教育実習に出かけます。
つまり、1年間で1年生と2年生が一緒に学校で過ごす期間はわずか数か月です。
日本でいう入学式のようなものはありませんし、正式な卒業式もあまりないようです。
カンボジア全国の指定された地域から来ている学生たちは、休みとか1つの区切りがつけばなるべく早く地元に帰りたいようで、終わればさっといなくなります。

このように、ずいぶん複雑なところがあって、スタディツアーやカンボジアに赴任した当初に、教員養成校の校長先生から伺った学校の年間計画をなかなか理解できなかったことを今でも覚えています。
また、何かをはっきり何日に、あるいは何時にやる、と決まっていないようなところが結構あり、通常の授業も急に変更があったり、なくなったりすることもあります。
時には、教官(教員養成校の教師)でさえ出勤してきてやっと変更を知らされて驚くということもあります。
その教官もまったく連絡なしで出勤してこないこともあります。
さらに、学生も先生たちも時間に対して、よく言えば寛容で、悪く言えばルーズです。
ですから、びっくりしたり、がっかりしたり、イライラしたりすることがあります。
急に授業の代行を依頼されたりすることもあります。
そんな時は、これがカンボジアの現状であり、スタイルであり、いちいちカッカせず、ゆったりと受け入れ、受け流すことが、ストレスをためない、健康的な方法です。
そうです、カンボジアの先生たちはこんなときもお互い穏やかなものです。

さて、普通の小中の学校では午前と午後の2部制になっているところがまだ多く見られますが、教員養成校は朝7時から夕方5時まで1日中ずっと授業があります。
でも驚かないでください。
11時から2時まではたっぷり昼食と昼寝? の時間が確保されています。
しかもカンボジアの休日は年間25日以上ととても多く、その上に先ほども触れたように、急に特別行事や活動や先生の都合で授業がなくなることがあります。
日本のように、年間授業時数をチェックして、過不足を年度末などに調整などというようなことは到底考えられません。
これで、1年間でどれだけ必要な勉強ができるのだろうか、と不思議になります。

でも、これがカンボジアの教員養成校の、あるいは普通の学校の1年間の姿です。
だからこそ、経験豊富な多くの先生たちのさまざまな助けが必要なのです。
もちろん、日本とは逆にゆったりしていて、いいところもいろいろありますし、学べることもいっぱいあります。
入学制度についても、曖昧な部分もあります。
別の見方をすればとれも柔軟性に富んでいて、東大よりはるかに進んでいる? とも言えるかもしれませんね。


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以下に、最近1年半くらいの大まかな、MTTCを中心とした動きを紹介しました。
MTTCとは、プノンペン小学校教員養成校のことで、私が関わっているところです。
RTTCとは、中学校教員養成校のことです。

2011年
6月27日  MTTC卒業式・卒業パーティー
7月25~27日 高校卒業試験(MTTC入校不可)8月19日、合否発表
7月下旬?  小学校・中学校卒業試験
8月末    MTTC1年生終了 夏休み(1か月間)
10月3日  MTTC2年生前期スタート(最初の2日間は清掃活動)
10月15日 RTTC入試  10月24日、合否発表
11月2日~ JHP主催の絵画の特別指導で授業がつぶれる(数日)
11月7日  4限はNIE(高等師範学校)トレーナーによる理科の授業に急きょ変更
11月18日 MTTC入試  11月28日合格発表
12月1日  MTTC1年生前期スタート(第1週は清掃活動)
12月21日 ある個人? からの寄付の贈呈式で一時授業中断

2012年
1月1日   学校は休みであるが、それ以外年末年始は特に普段と変わりなく授業あり
1月27日  ロータリークラブ贈呈式(午後)
1月30日  校内での献血活動で一時授業中断
2月6日   MTTC2年生教育実習開始  3月末まで8週間
3月29日~4月1日 2年生、シェムリアップへ研修旅行
4月2日   MTTC事務室での仏事(授業は午前中なし)
4月5日   RTTCで校舎の起工式 MTTCの学生も大勢出席
4月6日~19日 クメール正月休み(2週間)
4月20日 MTTC1・2年後期スタート
5月2日~  MTTC1年生教育実習開始  6月9日まで3週間
5月17日 MTTC2年生50名、選挙関係の動員で不在
別の機会に、教職員も同様の動員で不在になった。
6月4日   選挙に関連して1日学校が休み
6月5日   開票作業の応援?で多くの教職員が不在になる
6月12日  そろばん指導(中国人による)に2年生が終日参加
7月6~7日 MTTC卒業試験
7月11日  MTTC卒業式・卒業パーティー
7月16~17日 中学校卒業試験(MTTC入校不可)
7月中旬~下旬  小学校卒業試験(MTTCは通常授業)
8月6~8日 高校卒業試験(MTTC入校不可)
8月末    MTTC1年生修了 夏休み(1か月間)
10月1日  MTTC2年生前期スタート(第1週は清掃活動)
10月25日 RTTC入試(教官不在になり、学生は清掃活動など)
11月19~20日 ASEANの会議がプノンペンであり、公立学校は2日間休校
11月23日 MTTC入試


筧八郎
教育アドバイザー
プノンペン小学校教員養成校
算数担当


写真 プノンペン小学校教員養成校への入試合格者を発表する校長と、同郷の仲間の名前を見入る在校生 大きな写真を見たい方はこちら »
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