【教育アドバイザーの活動日誌⑮】カンボジア教員への道
2010年9月 1日
教員養成校には、敷地内に「学生寮」があります。
この学校には、地元プノンペンの人は少なく、遠くラオス国境近くの村などカンボジア国内いろいろなところから来ています。
そうした学生は、寮生活をしながら2年間学んでいます。
この寮の建物は、2つあります。
1つは、古く相当痛んでいます。
そこには、1年生の男子が生活しています。
もう1つは、まだ新しく、きれいです。
日本の援助で建てられました。
そこには、1年生女子と2年生が生活しています。
学生の生活の様子を、寮生活をしているクラスの学生にいろいろ聞きました。
寮生活の写真も、彼らに撮ってもらいました。
「勉強は、難しかった」「やることが、多かった」と言っていました。
夜7:00から9:00まで、テーブルのスペースもなく寝そべって、蚊帳をつり勉強したそうです。
それでも、テストに落ちると、来年もう1年間やり直さなければならないとのことです。真剣になるはずです。
このクラスの学生達は実に仲がよく、休日までも一緒に勉強していました。
「楽しかったことは? 」と聞いてみると、「お友達とのおしゃべり」だそうです。
おしゃべりは、寮での共同生活の悩みも含まれていました。
「一緒に道具を使うのに、わがままな人もいる」
中でも一番困ることは、停電だそうです。
ローソクを立てたり、それもないときはじっと待っていたりしているそうです。
カンボジアでは、停電が時々ありますが、普通はすぐ復旧します。
さらに、2階は、(女子寮になっていますが)水道が少なく、トイレ、シャワーもすべて下にあり、大変困ります。
トイレ、水道は、もう少しなんとかならないのかなと思いました。
でもこの2年生達は、まだ新しい方の建物に住んでいるのです。
写真で、古い寮の様子も知りました。
(雨期には、毎日のようにスコールがあり)屋根は、雨が漏り、床は水浸し、ベットの上に避難。
荷物も避難・・・・・・。
“1年男子、頑張れ! ”としか言えません。
学生寮は、無料です。
1ヶ月の生活費は、だいたい50ドル(日本円で5000円)くらいだそうです。
食費がほとんどでしょう。
そのすべては、親からの仕送りです。
ちなみに、「アルバイトは? 」と聞いたところ、午前午後と授業があり、勉強も大変でそんな余裕はないとのことです。
休みの日は、洗濯や買い物で終わってしまうようです。
それゆえ、楽しいことは何といってもおしゃべりなのです。
私も、おしゃべりが出来れば! ・・・・・・無理です(言葉の壁があります)。
カンボジアでは、女性が教員になり、結婚・出産したら、3ヶ月の「休暇」がとれるそうです。
そのあとは、子供は両親に面倒見てもらうか、できなければ職場に連れて行きます。
「職場に連れて行く! 」それもあたりまえ。
何か力強さを感じました。
子どもを大切にする国なのかな。
あまり先のことは、考えない傾向があるカンボジアですが、「結婚相手はどうですか!」という質問に対して、やはり、女生徒の意見は、「いろいろ考える」そうです。
仕事は? 性格はまじめなのか? 酒はダメ。高い知識(学歴や資格)など、いろいろです。
この学校生活で、2,3人が、恋人を見つけたそうです。
目の前にも、1人いました。
「結婚するの? 」と聞いたら、恥ずかしそうに「わかんない」。
女性に聞くのが、おかしいのかな。
「おい! 男子 しっかりしろ! 」
カンボジアでは、このような会話は、当たり前だそうです。
斉藤 勝
教育アドバイザー
プノンペン中学校教員養成校 数学担当
写真1 教員養成校の学生寮
写真2 部屋は洗濯物だらけ
写真3 炊事
写真4 勉強風景











