【教育アドバイザーの活動日誌⑨】1年を振り返って(その5)CIESFのこと

2010年8月11日

 

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定年退職して、いざ自分の趣味でも広げようとしている時に、CIESFからの封書が届き、カンボジアに行ってみようと思ったのだが、このCIESFという団体がよくわからなかった。

 

インターネットで調べてみると、まあ、あまり怪しい団体でもなさそうなので、一応応募し、説明会に出ることにした。


説明会では、カンボジアでの活動報告がなされたが、そこで話をしたのはCIESFとは関係ない人で、なぜCIESFに関係ない人が現地の活動報告をするのか、何か腑に落ちないものを感じていた。
けれども、そこにいたCIESFのメンバーからは、誠実な感じを受けた。


説明会の後、面接日はいつか問い合わせると、説明会が面接を兼ねていたのだという。
スタディーツアーの後、採用されるかどうかはいつわかるのか、と問い合わせると、自分がカンボジアに行くと言えばそれが採用だ、という。

いったいこの団体はどうなっているのだろう、やる気があるのだろうか、と不安にかられた。
それでも、自分を活かせるのではないかとの夢は強く、カンボジアに行くことになったが、蓋を開けてみると第1回目に派遣される教師は、私一人であるという。
まあ、一人だからといって辞める理由もないし、第1回ということであれば、この団体もまだやる気があり、1年くらいはつぶれずにもつだろうと、現地入りした。


カンボジアには9月初めに来たが、職場である中学校教員養成校(RTTC)に紹介されたのは10月中ごろであった。
11月になって、RTTCで教えてよいという許可がカンボジアの教育省から下りたと、事務局のトップが校長に挨拶に来たときには、「えっ!?」という感じであった。
このように不安にかられる材料を多く抱えながらも、こちらで生活するには充分な生活費は、毎月きちんと出ているので、その点は安心して、自分の仕事に打ち込めた。
そして、事務局に若い有能なスタッフが入り、12月には第2回目のスタディーツアーが行われ、3月には第2陣の3名の教師がプレーベンに着任し、4月には、プノンペンにも1名の教師が着任することになると、CIESFの不安材料もだいぶ解消するようになってきた。


その5-2.jpg考えてみれば、CIESFは立ち上げたばかりの団体であり、未知の大海原にボートで漕ぎ出したようなものであるから、いろいろな対応が後手、後手に回るのも仕方ないのかもしれない。
しかし、現在は月1回定期的に事務局のスタッフを交えたミーティングを開き、今までに気づいた疑問や不備な点、そして改善すべき点などを情報交換し合い、我々教育アドバイザーの働きやすい環境作りへの提言ができる環境が整った。
手漕ぎのボートから、クル-ザー級のヨットに乗り換え、航海している状態である。


また、一人でいるときには、CIESFが何をしているのか、どこに向かっているのか、そういった情報は何も知らされず、疑心暗鬼に陥ったものであるが、現在はこのような会合を通し、だいぶ風通しが良くなり、トップが何を考えているのかがわかるようになった。それゆえ、安心して、地に足がついた教育アドバイザーの活動ができる環境は整ってきた。
それにしても、CIESFの活動が1年でつぶれるなどということはなく、いよいよこれからが楽しみな団体であるので、私もこの1年で終わるのでなく、もう少しCIESFの脛をかじらせてもらおうと思っている。

 

溝口克彦
教育アドバイザー
プノンペン中学校教員養成校 化学担当

 

写真No.1 プノンペンRTTCの理科実験棟
写真No.2 教育アドバイザーの情報交換会

 

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