【教育アドバイザーの活動日誌⑦】1年を振り返って(その3)授業時間
2010年8月 4日
カンボジアに来て、RTTCを紹介され、授業が始まるまで、そんなことは知らされていなかった。
夜型の私にとっては、朝早く起きるのがつらい。
朝7時に間に合うようにするには、5時半には起きて朝飯の支度をしなければならない。
「そんな話聞いていないよ」と、朝7時始業の話を聞かされた時には、騙された気になったものである。
授業は基本的には2時間続きである。
午前中は7時から9時、9時から11時の2コマ、そして午後は2時から4時までの1コマである。
日本のように、1時間目が8時半から9時20分、10分間の休み時間を挟んで、2時間目は9時30分から、などというコマの間の休み時間などというものはない。
適当に始まり、適当に終わるのだから、そんな必要はないのだろう。
すべての先生がそうだというわけではないが、ある授業などでは、30分遅れて始まり、30分前には終わり、2時間の授業が、実質1時間である。
それでも生徒はよく遅刻してくるが、悪びれる様子はない。
遅刻してきた生徒は、教室の入り口で手を合わせ、合掌し、入室の許可を待つが、合掌されては教師の方も入室を拒否することができないのか、あまり咎めることもせず入室を許可する。
カンボジア人は時間を守れないのかというと、そうでもないらしい。
私についている通訳によると、身銭を切って行くプライベートレッスンでは、きちんと時間通りに始まるという。
先生に言わせれば、定刻通り行っても生徒がいないから、少し時間を見計らってから教室に行く、と言うだろうし、生徒の方は先生が遅く来るから、授業時間に遅れて教室に入るのだと言うだろう。
JICAの青年海外協力隊の先生が授業をしている物理では、時間通りに授業をすることを心がけており、そのような授業ではきちんと始業時間が守られている。
また、私が勝手に行なっている「実験化学講座」では、初めの頃は遅刻が多く、実験の説明が終わった頃に生徒が来て、説明も聞かず実験を始めるものだから、どうしようもなかった。
しかし、定刻に授業を始めることを心がけていたら、生徒も始業時間までに教室に入るようになってきた。
教育アドバイザーの仕事は、授業内容についてのみでなく、こんな授業に対する心構えを示すことも大事なことではないかと思っている。
溝口克彦
教育アドバイザー
プノンペン中学校教員養成校 化学担当
写真No1 準備室から覗いた化学の授業
写真No2 実験化学講座の一コマ











