第3回スタディーツアー(6日目) 「スタディーツアー最後の地」

2010年7月13日

スタディーツアー6日目No.1.jpg6日目より、スタディーツアーは教育現場から少し離れて、世界遺産アンコールワットのある街シェムリアップ州へと場所を移す。

このシェムリアップ州がスタディーツアー最後の地である。


コンポンチャム州からシェムリアップ州まで車で約5時間の道のり。
到着後、久しぶりに食事の選択肢がカンボジア料理以外にも増えたので、観光客が集まる、孤児院の支援をしているレストランで食事をとった。
食後は街の中心部の老舗ホテルへと慌しくチェックインを済ませ、外へ出る。


スタディーツアー6日目No.2.jpgシェムリアップで一番初めの視察地は、市内から車で1時間程度のところにあるカンボジアの伝統織物の復興と活性化の活動を続ける森本喜久男氏の「伝統の森」である。
途中、カンボジアの悪路を体験しながら移動出来るのは、参加者の方々にとって良い体験である。
カンボジアに1995年から関わる森本氏の、カンボジアで長年活動されている姿勢や考え方は、参加者にとって良い刺激となり、参考になった。


スタディーツアー6日目No.3.jpg夕食は、参加者の強い希望でレストラン「バンテアイ スレイ」で食事をした。
参加者の先生と日本で連絡を取り合っていた、アンコール遺跡の保存と周辺地域の持続的発展のための人材養成機構(NGO JST)の吉川舞さんと合流した。
シェムリアップのこと、遺跡のことについてお話を伺いながら食事をとった。
最終日に吉川さんの取り計らいによって、所属する団体のオフィスがあるUNESCO/JASA事業施設の見学と支援先の一つであるアンコールワット遺跡近郊のアンコールクラウ村の視察の予定を入れることが出来た。
食後は、希望者のみナイトマーケットを視察して、6日目を終えた。


スタディーツアーNo.4.jpg伝統織物の復興と活性化を目指し活動する森本氏と理数科教育向上を目指し活動するCIESFとでは同じカンボジア支援でも畑が違う。
それでも森本氏の話は、これからカンボジアで活動しようと考えている参加者の人々にとって、大変参考になる話ばかりだ。
「物作りとは、最高の物を作れば、必ず売れる、だから良い物を作ることにかけて自信がある」と話す森本氏からは自分の強い信念や自信が感じられた。
時に厳しく、時にカンボジア人に歩幅を合わせ歩むあたりは、カンボジア人に本当に信頼されている所以と思う。


スタディーツアー6日目No.5.jpg森本氏のように一本の大きな幹のように強い信念を持って、カンボジアで活動することは難しい。
理想と現実の間で何度も信念が揺るぎ、折れそうになることも多いだろう。
今までの道のりがどれだけ大変であったか、想像することさえ難しい。
参加者の方々も口々に「森本さんに出会えて良かった」と言っていた。


この日はスタディーツアーの中から、参加者の先生方の心に響く出会いが生まれたことに感謝して、眠りについた。

松倉洋海

写真No.1 古代橋「スピエンブラップトゥフ」
写真No.2 森本氏から伝統織物に対する活動の様々な説明を受けた
写真No.3 伝統の森で作られた作品
写真No.4 森本氏(右から4番目)と一緒に記念撮影
写真No.5 伝統の森のスタッフ向け教訓の看板
「道具を大事に出来ない者は、仕事も大事に出来ない、森を大事に出来ない者は、人生を大事に出来ない、基準と品質と信頼される仕事をして下さい」


 

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