第3回スタディーツアー(3日目) 教員養成校視察 スタート

2010年6月30日

スタディーツアー3日目No.1.jpg日本にいるだけでは、想像できなかったカンボジアの現状。
その現状を参加者の先生方が少しでも多く肌で感じていただけるなら、このツアーを準備した者として、この上ない喜びである。

3日目は、昨夜のスコールで気温が下がり涼しいうちにトゥールスレン(虐殺)博物館の視察から始まった。
その後、参加者の先生方の一番の関心どころであるプノンペンの教員養成校の視察を行った。
午前中は、プノンペンの小学校教員養成校、午後は中学校教員養成校を視察。
小学校教員養成校では、校長先生の挨拶から始まり、養成校の概要や方針など詳しい話を聞き、おぼろげながらイメージを掴んでいった。


スタディーツアー3日目No.2.jpgすでにCIESFから教育アドバイザーとして溝口先生(化学)、斉藤先生(数学)の2名の方が赴任している。
その後、お二人が住んでいる借家を見学させてもらい、カンボジアの住居環境や生活スタイルを教えていただいた。
夕食は溝口先生と斉藤先生も一緒に、カンボジアのBBQと鍋料理という庶民のフルコース料理で乾杯した。
実際に赴任している先生方から語られる言葉は、参加者の皆さんが抱える不安や戸惑いを少しずつ解いてくれた。
やはり、先に赴任されている同業者の言葉が参加者の気になる部分に一番響く。


スタディーツアー3日目No.3.jpg視察したトゥールスレン博物館は、ポルポト時代に2万人以上が収容され、尋問と拷問を繰り返されたカンボジアの負の遺産である。 
視察中、偶然にも7人しかいない生存者の一人であるCHUM MEY氏とお会いして、話を聞ける幸運に恵まれた。
実際の拷問の様子や当時の状況は、体験した人にしか語れない迫力を感じた。
今も残る後遺症は、見るだけで言葉は他に必要なかった。
当時7人いた生存者のうち、現在も生きているのは、3人のみだそうだ。
貴重な体験談は、後世に残し伝えていってほしいものである。


スタディーツアー3日目No.4.jpgこの日は教員養成校でも充実した視察を行うことができた。
中学校教員養成校では、教師の卵である学生たちとの交流もできた。
まだまだ発展途中の国ではあるが、彼ら学生は2年間という短い間に教師として巣立っていかなければならない。
この国の宝となる人材に、より良い教育の機会を作れるように支援するCIESFの活動は、途方もなく遠く長い道のりを必要とする。
目に見えて結果が分かりづらい教育支援の現場だからこそ、CIESFの活動はカンボジアの将来にとって価値があると感じる。
スタディーツアー参加者もそれぞれ、この国で自分なら何ができるか想いを巡らせてこの日を終えたことだろう。

松倉洋海

写真No.1 トゥールスレン収容所の生存者CHUM MEY氏(当時の自分の写真を指差している)
写真No.2 教員養成校の学生たちと交流
写真No.3 借家見学(右端がCIESFの教育アドバイザー溝口先生)
写真No.4 プノンペンの先生方を囲んで、カンボジアBBQと鍋料理屋にて

 

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